2013年11月06日

ありがとう瀬戸芸シンポジウム

瀬戸内国際芸術祭2013の最終日である11月4日(日)、
『小豆島町コミュニティアートプロジェクト』の展示場でもある旧醤油会館にて
『ありがとう瀬戸芸シンポジウム』が開かれました。


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パネリストは『醤の郷+坂手港プロジェクト』の参加アーティストです。


・現代美術家 椿昇氏 (『醤の郷+坂手港プロジェクト』ディレクター)

・現代美術作家 ヤノベケンジ氏(THE STAR ANGER、ANGER from the Bottom)

・graf 服部滋樹氏(小豆島カタチラボ)

・ドットアーキテクツ 家成俊勝氏・赤代武志氏(Umaki camp)

・UMA/design farm 原田祐馬氏(Creator In Residence「ei」)

・MUESUM 多田智美氏(Creator In Residence「ei」)

・S&O DESIGN 清水久和氏・岡田栄造氏(オリーブのリーゼント)

・写真家 小山泰介氏(醤油倉庫レジデンスプロジェクト)

・彫刻家 鈴木基真氏(醤油倉庫レジデンスプロジェクト)

・劇団ままごと 柴幸男氏(港の劇場)

・絵師 岡村美紀氏(小豆島縁起絵巻)

・現代美術家 井上大輔氏・矢津吉隆氏(クマグスク)

・デザイナー 大原大次郎氏(Creator In Residence「ei」第6期滞在アーティスト) 

・デザイナー 飯田翔平氏(Creator In Residence「ei」第3期滞在アーティスト)

・塩田幸雄氏(小豆島町長)


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たくさんのわくわくする構想が発表されました。


まず、次回の瀬戸内国際芸術祭は3年後の2016年が開催予定ですが
それまでの2014年、2015年も独自のアートイベントを開催していくことが発表されました。
夏の約2ヶ月間が予定されています。


またビートたけしさんとヤノベケンジさんの協同作で
坂手に展示している『ANGER from the Bottom』を神社にする計画だそうです。


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来年夏には神様の上にほこらを建てる見込みです。
3年後の瀬戸芸の時にはほこらを一旦外してまた井戸から神様の姿が現れるように
しようという計画もあるみたいです。
水の神様の神社として名前は美井戸神社(ビート神社)という案も出ていました。

坂手港の新しいみなとの玄関づくりとして『RGB PROJECT』構想も発表されました。
光の三原色であるRGBをイメージして子供たちのワクワクするような場所をつくりたいとのことでした。

(R=RED、赤、太陽 G=GREEN、緑 B=BLUE、青、海)

また、シンポジウムではMUESUM代表多田智美さんから『観光から関係へ-Relational Tourism-』宣言
が発表されました。

以下が宣言文です。


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「観光から関係へ- Relational Tourism-」宣言


醤の郷+坂手港プロジェクトを中心に小豆島では、
「観光から関係へ- Relational Tourism-」を基本精神に、
住民、行政、アーティスト/デザイナー、来島者らが一丸となり、
「何度でも訪れたい希望の島・小豆島」をつくりあげてきました。


ただ芸術祭を楽しんでもらうということだけではなく、
福祉や教育、産業の未来についても語り合い、形づくること、
また、人と人、人と自然、人と歴史、人と伝統が出会うことにより、
語り継いでいきたくなる物語がたくさん生まれています。


小豆島には、新しい文化や価値観を受け入れることができる寛容さ、
さまざまな産業、醤油文化により培われたコミュニティの強さなど、
わたしたちが失いがちな「大切なもの」がたくさんあります。
その「大切なもの」がアーティスト/デザイナーと共鳴することで、
「新たな価値」が生まれ、これからの持続可能な社会のヒントが
つくり出されようとしています。


希望の島・小豆島の新たな物語は、はじまったばかりです。
さぁ、ここから「日本の未来」をはじめましょう!


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当日は旧醤油会館2F、Umaki camp、ei1FでUstreamによるライブ配信も行われていました。
シンポジウムの模様はUstreamにて今でもご視聴していただくことができます。


http://www.ustream.tv/channel/ありがとう瀬戸芸シンポジウム


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シンポジウムには約100名の住民が集まりました。

まだまだたくさんのアイディアが語られていましたが、今後も小豆島の動きには
目を離せません。

来年もここで大きな渦が起こりそうです。



ぼーの





posted by 豆子 at 18:43| ARTナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南島原市・小豆島町 歴史と交流のシンポジウム 姉妹都市盟約調印式

先月10月27日(日)、サン・オリーブ オリーブホールにて、
南島原市と小豆島町の、 歴史と交流のシンポジウム 姉妹都市盟約調印式 が行われました。

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≪塩田幸雄 小豆島町長 の挨拶≫

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≪藤原米幸 南島原市長 の挨拶≫

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≪五野井隆史先生 による基調講演『小豆島とキリスト教』≫

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≪会場後方で展示されていたパネル≫


小豆島から遠く離れた長崎県の南島原市が、なぜ、姉妹都市なのか、皆様はご存知でしょうか。

長崎県の南島原市と、香川県小豆島町は、島原の乱による先人移住を縁に結ばれているのです。

歴史の教科書でも有名な、島原の乱(1937年-)により、この地域の住民はほぼ壊滅しました。

乱の後、幕府はこの地域の復興のために移民を励行し、幕命を九州の各藩、ついで幕府の天領に出されました。

そして、その頃天領であった小豆島から、たくさんの方が移ったということです。

島原藩に移住した小豆島の人々の痕跡が、現在も文書や伝聞によって確認されるのは、南串山・加津佐・口之津・南有馬・
北有馬・有家の6か所であり、それぞれの地域に10〜50軒ほどが移住したといわれています。


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≪パネルディスカッション≫
コーディネーター…五野井隆史先生(聖トマス大学大学院教授・東京大学名誉教授・文学博士)
パネリスト…高田征一 南島原市副市長/塩田幸雄 小豆島町長/原田建夫 口之津歴史民俗資料館・海の資料館館長/日向光徳 小豆島キリシタンの足跡をたどる会会長

そんな歴史的背景のなかで結ばれた、南島原市と小豆島町ですが、
新たな共通点を探ろうと、パネルディスカッションが行われました。

その大きなテーマとして、“キリシタン文化”が取り上げられました。

長崎県のキリシタン文化は有名で、南蛮船が入港していた歴史もあり、キリシタン信者がとても多かった土地です。

また、小豆島でも実は、1586年、ヨーロッパから来たグレゴリオ・デ・セスペデス神父によってキリスト教が布教され、
1か月で1400人ものキリシタンが誕生し、禁教令後も隠れキリシタンとして信仰が続いたという歴史が存在します。
また、あまり知られていませんが、戦国時代のキリシタン大名・高山右近が潜伏していた土地でもあります。

それぞれの地域に残る文化や歴史建造物の説明と考察が行われ、新たな発見のあったパネルディスカッションでした。


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≪姉妹都市盟約調印≫

そしてその後、調印式が行われました。

昭和58年に、内海町と南有馬町が姉妹都市の盟約調印をおこない、その後、合併によって小豆島町(旧内海町)と南島原市(旧南有馬町)となりましたが、30年が経過した今、もう一度、姉妹都市交流の継続を確認し、今後へつなげていくためです。

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≪市旗町旗の交換≫

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≪姉妹都市盟約を交わす調印者≫

最後に、出席者の方々が熱い想いを述べられました。

「このふたつの都市は、日本の将来で重要な役割を担う都市だと思う。」

「演劇やスポーツ、芸術など、子どもたちを繋げるものがあれば良い。」

「お互いが交流することによって、協力し、調査し、研究し、検証し、発展していくことを願っている。」

「連続した関係性が必要で、これからも時間をかけ、じっくりと歩みを確認していきたい。」

今後の南島原市と小豆島町の展開が、とても楽しみです。










posted by 豆子 at 17:00| まめ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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