2013年11月17日

狂言・農村歌舞伎 in 棚田の里

瀬戸内国際芸術祭2013の最終日である11月4日、フィナーレを飾る伝統芸能が、中山農村歌舞伎舞台で行われました。

まず、今年の10月に演じられた小豆島の地元中山地区の方々による、農村歌舞伎から始まりました。

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瀬戸芸最後のイベントが、こうして地元の方々の演技から始まったことは、とても嬉しく、誇らしく感じました。

演目は、名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の場(ぎおんいちりきしゃのば) でした。
2013年10月13日 中山農村歌舞伎の様子

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地元だけでなく、島外の方も大勢おられる超満員のなか、小豆島で300年続く伝統芸能を、堂々と演じていただきました。

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そのあとは、狂言についてのワークショップが、狂言野村一座の、野村太一郎さんによって行われました。

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皆さまは、“狂言”を観られたことがありますでしょうか。

日本の伝統芸能には、“狂言”・“能”・“歌舞伎”などがありますが、
“狂言”はいわば台詞のお芝居で、喜劇をうけもちます。また、“能”は歌や舞のお芝居で、悲劇をうけもちます。

“狂言”の歴史は古く、約650年前の室町時代から続いています。

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狂言では、歌舞伎とは違い、舞台セットを使いません。
『何もないことが美しい』という発想で、必要最小限のものしかおかないそうです。

使える道具は、のみ。扇を何に見たてるかで、観客の想像をかきたて、楽しんでもらうのです。

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上の写真は、杯でお酒を呑んでいる様子です。写真で観るだけではわかりませんが、
「どぶ どぶ どぶ どぶ」という台詞と演技によって、扇は杯にかわり、観客もその世界に引き込まれていきます。

「皆さまぜひ、リラックスして観てください。狂言は、笑っていいお芝居なので、遠慮なく笑ってください。」という
野村さんの言葉通り、そのあと演じられた演目『萩大名』・『清水』では、観客と舞台が一体となり、
オチの場面では大きな笑い声が響き渡りました。

国際芸術祭という名のもとで、こういった日本の伝統芸能を取り上げることは、とても大切なことだと思います。

日本の美学や価値観は、こういった伝統芸能のなかに凝縮されていて、それを世界の人々に知ってもらいたいからです。

また、小豆島で農村歌舞伎が続いていなかったら、この一流の狂言とのコラボレーションがなかったと思います。

伝統を続ける大切さを、改めて感じた夜となりました。










posted by 豆子 at 08:00| ARTナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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